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物語(すべて)は極星寮(ここ)から始まった———

■明かされる驚きの過去…!?

タクミ「ちょ…ちょっと待って下さい堂島シェフ!」
「先輩たちの代 最強の料理人が才波城一郎…!?」

田所「あれ…?でも城一郎さん第二席だったんですよね…?」

堂島「……知っての通り十傑席次というのは学業や食戟の成績・遠月への貢献度などが基準になる」
「城一郎は料理の腕だと断トツだったわけだが」

「素行がな……」

授業は遅刻する・サボる
十傑になってからの仕事もそっと放置
ゲテモノ料理など様々な奇行

田所&タクミ「「あぁ………(汗)」」

タクミ「やれやれ…親子そろってゲテモノ好きとはな」
田所「あはは…似た者親子だね……」

堂島「……」
「似た者……か……」

タクミ 田所「「?」」

堂島「とにかく俺達は出会ったんだ…あの爛漫とした天才性に」
「才波城一郎という料理人に──」

日本プロフェショナルコック協会
フランス料理ニュースターコンクール

「グランプリは……」
「遠月学園 才波城一郎!!」

記者「才波くん! 一言いいかな? 月刊『料理帝国』の者だけどインタビューを……」

そこにドカドカとやってくる堂島「城一郎ぉおお———!!!」

城一郎「あれ? 銀だ! ほら見て見て 勝ったぜ」
堂島「勝ったぜじゃない!!」
「今日は十傑評議会新メンバーの最終審議&任命式の日だろう!!」
「お前もノミネートされている!!」
「欠席など許されないから予定を空けておけと あれほど念押ししたのに!!」
「何をしれっと学外のコンクールに参加しているんだっ!!」

城一郎「あぁ………十傑かぁ」
「銀 俺の分も聞いといてくんね?」
「んで俺も十傑入りしたら後で教えてくれたら助かるわー」

アナウンス『才波選手! まもなく表彰式を行いますー』
城一郎「あ——い」

堂島「城一郎〜〜〜〜!!!(怒)」

【極星寮】

パンパアンッ

「十傑評議会加入!!」
「おめでとーございまーす!!!」

2人を称える看板も。

『祝!! 堂島銀 第六席 才波城一郎 第七席』
『あと才波先輩 コンクールグランプリ』


「才波くんおめでと——っ!すごーい!」
「城一郎先輩 銀先輩!二人ともかっこいー!」

城一郎「ん——…あっはっは…どうもどうも」
「何つーか実感湧かねぇもんだな 俺が十傑なんてよー」

後ろでぐったりしている堂島。

※コンクールを終えた城一郎を連れてなんとか任命式に間に合わせた銀

ふみ緒「高等部2年への進級を控え…第六席と第七席に就任!よくやったお前たち!」

海老沢「堂島先輩お疲れさまでした 飲み物をどうぞ」
堂島「あ あぁ…ありがとう 海老沢」

ふみ緒「これは極星寮に黄金時代が来る前兆かもしれないね〜!」
「それに中村もメキメキ伸びてきてるし! みんな銀や城一郎に続くんだよっ」

薊「お疲れ様でした才波先輩…」
「どうでしたか?コンクールは どんな品を出したんですか?」

城一郎「あぁ…セップ茸をパイ包みにした皿がドンピシャで受けたなー」
薊「へぇーそれでそれで? 仕上げは?」

城一郎「あぁ 最後の仕上げとして表面に……」
薊(さぁ語るのです)
(僕の料理の飛躍の為にね)


城一郎「お前ね……その黒いオーラだだ漏れにするのやめてくんね?」

薊「そんな! 僕は才波先輩にすこしでも追いつきたくて」
城一郎「追いつきたいどころか 出し抜く気満々だろーが」

女生徒A「薊くんって可愛い顏してけっこう野心家〜〜!」
女生徒B「うんうん いつも才波くんについて行ってるもんね」

堂島銀!才波城一郎!中村薊!
校内でも人気の高い極星寮メンズ三人衆!!

女たち「かっこいいよね〜〜〜!!」

ふみ緒「あたしゃ銀にもう少し色気があればと思うんだがねぇ」

女A「えーあのお堅い感じが良いのに!」
女B「そうだよふみ緒さん!タイプが違ってた方がバランスいいでしょ?」

堂島「何の話をしてるんだ」
薊「それならコニャックを使えばいいんじゃないですか?」
城一郎「いや!それだと風味が弱まる!余韻を残すにはだな……」

そして夜。

城一郎「よし……それじゃーお前ら」
「今日も料理勝負といこーぜ」
堂島「!」
「掛け金は?」

城一郎「負けた奴は明日の風呂掃除当番でどうだ ?」
堂島「いいだろう」
薊「僕は遠慮しておきます」

城一郎「あ?何でだよ」
「あ——わかった!!この間俺に負けた勝負まだ引きずってるんだろー!」
「しょーもねぇ!繊細すぎる奴ぁ大成しねぇぜ?」

涙ぐむ薊「…………」じわ…

堂島「城一郎…あまり虐めてやるな」

城一郎「まーいいや んじゃ中村は審査員な」
「さぁ……」
「始めるぞ」

途端に光を放つ城一郎。

堂島(城一郎の進む先は──)

(呑み込まれれば自分の手すら見えなくなる嵐)
(そんな嵐舞う荒野そのものだった)

(だが奴は恐れもせずに前進していく)
(城一郎が足を踏み入れればそこが道になった)

(城一郎が包丁をふるえば そこに新たな味の世界が切り拓かれた)



城一郎の作った皿が光を放っている。

圧倒される堂島「……………」
見とれる薊「すごい……!」

堂島(あの嵐の中から…どうしてこんなものを見つけてこれるんだ……?)

城一郎「ビビってんじゃねーぞお前ら」

(何処までも)
(何処までもいくぞ)

堂島(俺は自分の「銀」という名前が…それまで少しだけ嫌いだった)
(まるで二位を名乗っているようだと 子供の頃にからかわれた事があったからだ)

(だがその時 初めて違う考えが浮かんだ)

(たとえ二番手でも構わない)
(この男と肩を並べ続けたい!)
(心からそう思ったんだ──)

(そしておそらく…)
(中村も同じ思いだっただろう)

薊「──当然です」
「食らいついてみせますよ…何処までも…!」

これが俺たちの日常
比倫を絶する大天才と研鑽を繰り返す
最高の喜びに満たされた日々———


『日本食英会主催 新作コンペティション〜ヤングの部〜』

城一郎の料理を味わう重鎮たち。

「……うむ!」
「今日の皿も素晴らしかった…流石は才波くんだ!」

城一郎「どーもっす!」
「ふぃ——… バッチリ上手くいってよかったすわ」
「今日の品はかなり試作に手間がかかってますからね!」
「苦労した甲斐がありましたわー」

男「それで……」
「“次は”どんな料理を構想しているんだい?」

城一郎「………ん…」

A「我々の想像をはるかに越える皿を息を吐くように創り出す…君にはそれが出来る!それほどに君の才は本物だ!」
B「次はもっと上の味を見せてくれるんでしょ?」
C「期待しておるぞ才波くん!」

少し冷めた目になる城一郎「………」

「……まだ俺の口からは言えないっすね〜 あくまで料理は食べてからのお楽しみなんで!」

A「ふはは…焦らすのう才波くん!」
C「楽しみにしているぞ!」

城一郎「へへ……任せときなって!」

【極星寮】

エプロンを締め直す城一郎「さ……」
「征(い)くか……」

今までにない荒れた砂漠を進んでいくイメージ図。

生徒「才波がまた新作試してるって?」
「見に行こうぜ!」
「今度はどんな発想なんだろ…」
「ほんと刺激受けるよね〜私たちも頑張らなきゃ!」

厨房に入ってくる生徒たち。

聖と「おっ…!ちょうど出来上がりか!?」
「よぉし最初に俺が味見する!いっただきまーす!」
「あっ ずるいぞ」

「ぶはぁああ———!!」

絶叫が寮中に響き渡る。

堂島 薊「「!?」」

固まる生徒「………………」
「な………」

「何だぁ? このゲテモノ料理…」

噴き出す生徒「…………ぷっ…」
「おいおい〜〜才波ぁ!なにしてんだよ〜〜」
「もぉ〜〜〜!そんなチャレンジ精神は要らないですよぉ」

笑う城一郎「あはは!」
「失敗しちまった!」

「ほれ……もう一口いっとくかぁ?」

生徒「ぎえぇやめて〜〜!」
「あっはっは…やっぱ才波はおもしれーよ」
「あぁ!まったく訳わかんねーことするよな天才ってのはさ〜」

ふみ緒「………」

生徒「なぁ堂島!」

堂島「あ…あぁ」


だが堂島と薊は、他の学生たちと笑う城一郎から何かを感じ取っていた。

■見え始めた“天才”の変化──




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名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
まぁ堂島さんの名前が銀って時点でだいたい察しはついてたけどな
しかしこれほど差があるとはね
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
天上人である親父の話はあんま面白く無いな
それにソーマ達の対決にほとんど関係無いよねこの過去話
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
ソーマ母は遠月生徒だったけど十傑じゃなく一般生徒で寮生でもなかった
城一郎とは関わり持ってたけど堂島は名を聞いた事ある程度って事でいい
名家だったのは才波家の方だったけど勝手に遠月辞めたり親に逆らったりしたので勘当されたって形でいい
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
才波家が名家だった場合ソーマの存在知ったら接触してきそうだな
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
人気投票結果いつ?
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
2月
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
ながいな
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
この長さをいつまで続かせるかなんだよなぁ
起承転結くらいで4話で終わらせろ
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
てか2年次で6、7席って微妙じゃね
一式と寧々とかとかわらんやん
3年には5人も上がいるやん
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
十傑は結局実力順じゃなく色々考慮した上で総合的に判断して選出するみたいだから
ソーマのアホさ加減や無知って結構なネックだよね
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
話的に堂島さんも親父も一年の終わりごろに十傑入りしたんだな
3年が卒業するから空いた席の穴埋めなのかな


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