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【極星寮】

城一郎が一人静かに目を閉じる

目の前にはビリビリに
破り捨てられたメモが
いくつも置かれている

城一郎が砂漠を歩くイメージ

煽り
「進み続ける開拓の先頭」


堂島ナレ
(その頃から城一郎に
 妙なクセがひとつ増えた)

城一郎
「汐見ぃー?」

汐見潤(中1)
「はう!」

ギクッとする汐見

城一郎
「ほら新作だぞぉー?」

才波城一郎(高2)
【十傑第七席】

どろっとしたゲテモノ料理を
汐見に持ってくる城一郎

 


汐見
「い…いらないって何度も何度も
 言ってるじゃないですかー!!」

城一郎
「何だよつれねぇなぁ
 入寮初日からふるまって
 やったのによー」

堂島ナレ
(謎のゲテモノ料理を
 作るようになった事だ)

女子生徒達
「あ…あのぉ才波くん」

城一郎
「ん?」

女子生徒達
「私たちにも…そのぉ…///」

 


城一郎
「仕方ねぇなぁ、くれてやるぜ…!」

ゲテモノ料理を食べる一同
魂の抜ける汐見
悶絶する女子生徒達

女子生徒達
「このエグさがたまんない…っ」

城一郎
「あっはっはー!
 皆俺の料理の虜だなー」

堂島ナレ
(まぁ少なくとも
 楽しげではあるのだが)





「最近、才波先輩
 おかしいと思いませんか?」

堂島
「!…ゲテモノ料理の事か?」


「いえ…それもありますが

 以前はもっと僕に
 たくさん料理の話をしてくれたのに
 最近ぼんやりしてる事が多くて

 もしや僕に追いつかれる危機感を
 覚えてるのかも…?」

ふみ緒
「それは知らないが…
 あの変人の事だし気がかりだね

 けどまぁ…【例のコンクール】の
 来年枠にはほぼ内定したらしいし
 極めて順調ではあるだろうが」


「え…!」

堂島
「コンクールって【BLUE】ですか!?」

ふみ緒
「あぁ、今日明日で正式に
 公示されてるはずだよ」

ナレーション
「世界若手料理人選手権コンクール
 【THE BLUE】

 B…Bishoku
 L…leading
 U…under35
 E…entrance

 ニューヨーク・パリ・ミラノ等で
 予備選出された世界中の若手料理人が
 一堂に集う場であり

 ここで勝利すればワールドクラスの
 名声と未来が約束される」

堂島
「…すごい…!
 さすが城一郎だ…!」


「…いつかは僕も絶対出ますから…
 別に悔しくないですけどね…」

ぶつぶつと呟く薊

城一郎
「ただいまー」

ふみ緒
「おや、噂をすれば!
 おかえり!

 今日は美食組合協会の
 品評会だったんだろ?
 どうだった?」

城一郎
「あぁ、優勝した」

ふみ緒
「ま…聞くまでもなかったね」

城一郎
「…あのさぁ、銀、中村
 今から料理勝負しねぇ?」


「え…こんな時間からですか?」

堂島
「別に構わないが…」

城一郎
「おうっ、んじゃ着替えて
 厨房集合な!」

堂島&薊
「…?」


「品評会で何かあったんでしょうか…?
 例えばスランプに陥ったとか…」




その後、城一郎との勝負が終わる
薊、堂島に勝城一郎

堂島
「…ぐっ…!!
 キレッキレじゃないか…!」

ふみ緒
「驚いたね…一日勝負してきて
 まだこの集中力を出せるのかい」

堂島
「くっ…!やはり白身には
 クレビーヌが必要だったか…

 今日のところは負けたが
 まだ改良の余地はある!

 次こそ…!」

城一郎
「…」

堂島
「…ん?どうした城一郎」

城一郎
「…へへ、やっぱこの寮は
 サイコーだな」

笑顔を見せる城一郎

堂島
「…?」


「とにかく次は負けまぜん…がらね…!」

涙を流している薊

城一郎
「とりあえず涙拭いてから言えよな~」


「才波先輩ッ!!」

城一郎
「うははっ!中村が怒ったー!」

堂島
「こらこら城一郎!やめてやれ!
 やれやれ…」

堂島ナレ
(表面上は何も問題はないように見えた
 そう表面上は)



【後日】

生徒達に囲まれる城一郎

生徒
「才波ぁ!
 例のコンクール出るんだろ?

 期待してるぜ!
 お前なら金賞間違いなしだ!」

城一郎
「おー…どーもどーも」

その時、別の生徒達が
城一郎を取り囲む

堂島
「…?」

金持ちの沢津橋という生徒が言う

沢津橋
「やあ才波、BLUE内定おめでとう
 …けどね

 この出場は選出委員による
 合議で決められたものだ

 だからイマイチ心から
 応援できないんだよ

 選出委員に媚びでも
 売ったんじゃないかと
 勘ぐられても仕方ない

 出場権を賭けた食戟でも
 やってくれなきゃあ

 本気で料理に取り組んでる
 他の生徒達は納得しないだろう

 それとも【天才様】は
 俺達の相手なんて
 してくれないのかな?」

 


生徒達
「ひっでぇ…完全に言いがかりだよ

 あいつ沢津橋家の御曹司でしょ
 他はその仲間と下っ端!

 家の格のためにも十傑に
 入らなきゃならないって…
 前に話してたわ

 十傑から漏れて【BLUE】の
 出場権まで奪われそうで…
 それで因縁つけてるのよ」

堂島
「行こう城一郎、相手にする必要は…」

城一郎
「…そこまで言うなら
 実力みせてもらおーかな」

堂島
「!?」

城一郎
「そっちはそれだけ人数集まってんだ…
 せっかくだしアレやろーぜ

 連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)を」

生徒達
「連隊食戟…団体戦による変則食戟…!」

沢津橋
「…いいだろう
 んじゃそっちもさっさと
 寮のお仲間でも集めておいでよ」

城一郎
「いらねぇ、俺ひとりでいい」

 


生徒
「って事は…たった1人で
 50人近い敵を破るつもりか!!?」

 


堂島
「…城一郎なぜこんな…」

城一郎
「おうっ、手出しは無用だからな?
 ちょっと捻りゃあ黙るだろ」

堂島
(何だ…?胸騒ぎがする
 この食戟で城一郎が
 遠くに行ってしまうような…)



判定員
「勝者、才波城一郎!
 才波城一郎の勝ちとする!!」

沢津橋の手下達
「ぐ…っ」

城一郎
「なぁ…手っ取り早く進めようぜ
 10人単位でかかってきな
 まとめて相手してやる」

手下達
「ナメるなくそ野郎ぉおお!!」

沢津橋
(嘘だろ…オマール海老とバナナムースを
 カダイフで巻いてロースト!?

 一見インパクトの弱いグリエが
 ローストした事であれほどの香ばしさに

 ブレスして乾燥させたヴェッシーを
 水に浸して柔軟にし肉の火入れに使う!?

 そんな調理法聞いた事がない!

 どうなってんだよ!!
 やつの脳みそと感覚ぜんぶ!!

 どうしてあんな事を思いつく!?
 天才…だからか!?

 そうだよな
 初めからステージがちがう

 あんな料理ができれば俺だって
 そうやって今まで次々に新しい道を
 作ってきたのか…はっ…羨ましいね

 いいよな天才は)

 


城一郎
「お前、次出ろ、相手してやる」

沢津橋
「い いや その…俺は…やっぱり…」

城一郎
「…おいおいそりゃあ通らねぇだろ」


【回想~関東美食組合協会 技術品評会~】

優秀賞をとった城一郎が
対戦相手に手を差し出す

城一郎
「あー…ども、
 今日はありがとうございました
 またいい試合をしましょー」

対戦相手
「ちっ…最初から分かってたさ…
 勝てるわけないってこと

 天才相手にムキになったって
 しょうがないだろ」

 




【回想終了】



沢津橋の胸倉を掴む城一郎

城一郎
「【先】を拓き続ける事が
 どれほどキツイか

 想像した事もねえくせに
 天才呼ばわりかよ
 気楽なもんだなオイ

 そんな半端な覚悟で
 【本気で料理してる】なんて
 喚いてんじゃねぇよ

 なぁ?なぁ?」

沢津橋
「ひ…」

城一郎
「皿を出すつもりがねぇなら
 もうやめちまえよ
 俺が引導を渡してやる」

怯える沢津橋

生徒達
「…おいおい… なんか…
 あぁ…恐いくらい…だったな

 普通の勝ち方じゃねぇよコレ…
 今までの才波と…違う…!」

ボロボロにやられた沢津橋

堂島ナレ
(思えばその瞬間からだった
 調理中の城一郎から
 笑顔が消えたのは)

堂島
「城…一郎…」

 


薊は不気味な笑みを浮かべる


「…すばらしい」

堂島ナレ
(ひとは奴をあらゆる言葉で呼び称える
 【真の天才】、【先駆する者(パイオニア)】
 【革命家】、【味の開拓者】

 その日…城一郎の通り名がひとつ増えた
 【修羅】)

無数の屍の上に立つ城一郎の描写




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名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
なんかすごい長くなりそうだな
しかもソーマが聞いたのは親父の話じゃ無くて中村の話じゃなかったっけ
親父は何故自分語りを延々としてるのか・・
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
中村の目的は城一郎を変えた料理界への復讐らしいから城一郎の話しないと分からないんじゃない?
ここまで読む限りむしろ中村君が素晴らしいと言ってる修羅に変えたのが腐った料理界な気がしてならないが
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
4話か5話くらい続きそうでなぁ・・・
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
腐った料理界(クソモブ)
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
修羅に落ちた城一郎を幸平ママが救った感じかな?
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
ちょっと黒子のバスケの過去青峰みたい
昔の丈一郎 今のソーマより実力がずっと上っぽい
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
マジで過去の青峰だな親父w
まだ、自身に食らいつこうとしてくる堂島さんと中村は
親父にとっては良かったんだろうけど
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
料理に疲れた親父は定食屋で救われるとかそんな話なのか
3ページくらいで終わらせるべき話を引き伸ばしてる印象
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
この過去編が親父が第一話ラストで言った発言につながってくるからな
ソーマのスペシャリテ到達の鍵にもなってくる
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
 幸平さんが美少女で若手世界一の城一郎を上回る超天才で。
 城一郎が世界を放浪して修行して定食屋を始めた幸平さんにリベンジしたが表メニューで返り討ちにあってぞっこんになって押し掛けて告白して。
 幸平さんがソーマを産んで病でなくなった後は超天才が残したゆきひらの表メニューを模倣して店を切り盛りしながらソーマに伝授して

って可能性がまだ残っている。
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
どう見ても城一郎は歴代遠月ぶっちぎりの天才で
やめた後は当時の料理雑誌にほぼ毎回記事が載ってたっていうから
遠月に物足りなくなって自ら辞めた天才児みたいに扱われてたんだろうな
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
いつかソーマが親父に勝てる気が全然しない
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
遠月卒業してえりなと一緒に武者修行して帰って来て城一郎と決着するんじゃね
名前:二次これ投稿日:2016/XX/XX
城一郎が伝説の料理人として世界中で名を売ってたのは四宮が地道に下積みしてたのとほぼ同じ年齢の頃だからな
四宮が独立する年齢の時には結婚してソーマ生まれて定食屋になってた
歴代でもかなり上位の卒業生だろう四宮とですらこの差


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